📊 WBGT基準による活動中止の目安

日本スポーツ協会のガイドラインでは、WBGTに基づく活動基準が定められています。

31℃以上 運動中止 特別な場合を除き、すべての運動を中止する
28〜31℃ 厳重警戒 激しい運動・長時間練習は避ける。30分ごとに休憩・水分補給
25〜28℃ 警戒 積極的な休憩。体調不良者は運動禁止
21〜25℃ 注意 30分ごとに水分補給。激しい運動では注意
21℃未満 ほぼ安全 通常通り。水分補給は適宜行う

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⚽ 競技・環境別リスク

🏃

グラウンド競技(サッカー・陸上等)

アスファルト・人工芝の地表温度は気温+15℃以上になることも。低い姿勢のポジション(GK・ウォームアップ)は特に危険。

🏀

体育館(バスケ・バレー等)

屋内でも換気が悪いと室温40℃超になる。エアコンなし体育館は屋外より危険な場合も。扇風機を複数台設置して換気を確保。

野球・ソフトボール

炎天下での長時間待機が問題。ベンチ・守備待機中も日陰を確保し、回が変わるごとに水分補給を。

🎽

柔道・剣道(道着着用)

厚い道着・防具が体温放散を妨げる。練習間の休憩では防具を外し、汗を拭いて体温を下げること。

🏊

水泳・水球

水中でも脱水・熱中症は起きる。プールサイドの照り返しが強く、休憩中は日陰で過ごすこと。

🚴

自転車・マラソン

長時間連続で汗をかき続ける。500〜600mlボトルを複数持参し、20分ごとに補給。給水ポイントを事前に確認。

💧 運動中の水分補給ルール

  • 運動前:練習2時間前から250〜500mlを摂取。「喉が渇いてから飲む」では遅い
  • 運動中:20〜30分ごとにコップ1〜2杯(200〜300ml)。汗をよくかく場合はスポーツドリンクで塩分も補給
  • 運動後:体重の減少分の1.5倍を目安に補給(体重1kg減 → 1.5L)
  • 飲み物の選択:1時間未満の運動は水でOK。1時間超または大量発汗時は0.1〜0.2%塩分含むスポーツドリンクが効果的
  • 冷たい飲み物:5〜15℃の飲み物は胃腸への吸収が早く、体温冷却効果もある
⚠️ 「水だけ補給」の落とし穴

大量に汗をかいた後に水だけを大量に飲むと、血液中のナトリウム濃度が下がり「低ナトリウム血症」になる危険があります。塩分の補給も必ず行ってください。

🚨 運動中の熱中症サイン

本人・周囲のチームメンバーが気づくべきサインです。

すぐ休ませる

  • 顔が真っ赤・汗が止まらない
  • 動きが明らかに鈍くなった
  • 足がつる・こむら返り
  • 「頭が痛い」と訴える

→ 即休憩・日陰へ・水分補給

練習を中止・受診

  • 吐き気・嘔吐がある
  • ぐったりして立てない
  • 呼びかけへの反応が鈍い

→ 冷やしながら医療機関へ

即119番

  • 意識がない・けいれん
  • 体に触ると異常に熱い
  • まっすぐ歩けない

→ 救急車を呼び冷却を続ける

👨‍🏫 指導者・保護者が知るべきこと

  • 「根性でやれ」は禁止:熱中症は意志力で防げない。体調不良を訴えた選手は必ず休ませる文化をつくる
  • 毎日WBGTを確認:練習前にcocoheatで地域のWBGTを確認し、基準値以上なら活動内容を変更する
  • AEDの場所を確認:施設内のAEDの場所と使い方を全員が知っておく
  • 体重計を用意:練習前後の体重測定で脱水量を把握し、適切な水分補給量を指導する
  • 暑熱順化の期間を設ける:夏の初め(6月)は体が熱さに慣れていない。最初の1〜2週間は練習量を70%に抑える

🧊 運動後のクールダウン

  • 練習後すぐに日陰・冷房のある場所に移動する。炎天下での整理体操は避ける
  • 首・脇・鼠径部を冷たいタオルや保冷剤で冷やし、体温を素早く下げる
  • シャワー・入浴は体温が下がってから(練習直後の熱いお風呂は危険)
  • 帰宅後も水分補給を続け、尿の色が薄い黄色になるまで飲む

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