📋 熱中症の4つの種類
従来、熱中症は症状の現れ方で次の4つに分けられてきました。
熱失神
軽症
血圧低下で脳の血流が減りめまい・立ちくらみ・一時的な失神
熱けいれん
軽〜中等症
汗で塩分が失われ、手足や腹筋の筋肉が痛みを伴ってけいれん
熱疲労
中等症
脱水でだるさ・頭痛・吐き気・倦怠感。放置すると熱射病へ
熱射病
重症
体温調節が破綻し高体温・意識障害。命に関わる緊急状態
🩺 重症度Ⅰ〜Ⅲ度の分類
現在の医療現場では、対応の判断をしやすくするため重症度による3段階分類が広く使われています。
Ⅰ度(軽症)
現場対応
めまい・立ちくらみ・こむら返り・大量の汗。涼しい場所で休めば回復
Ⅱ度(中等症)
受診
頭痛・吐き気・倦怠感・集中力低下。医療機関の受診が必要
Ⅲ度(重症)
救急
意識障害・けいれん・高体温。ただちに救急要請
自分や家族の状態を確認 → 症状チェッカー
⚖️ 日射病・熱射病との違い
「日射病」「熱射病」は古くから使われてきた言葉で、現在はどちらも「熱中症」に含めて扱われます。
- 日射病:強い直射日光を浴びることで起こる熱中症。屋外・炎天下が主な原因
- 熱射病:日光に限らず高温多湿の環境で体温調節が破綻した最重症の状態(Ⅲ度)。室内でも起こる
- 熱中症:これらを包括する総称。現在はこの呼び方が一般的
室内でも熱射病は起こります → 室内の熱中症対策
🧊 種類別の対処法
熱失神
涼しい場所で横になり、足を高くして血流を戻す。水分補給を。
熱けいれん
塩分不足が原因。経口補水液など塩分を含む水分を補給する。
熱疲労
涼しい場所で休み体を冷やす。水分が摂れなければ受診を。
熱射病
即119番。救急車を待つ間も全身を冷やし続ける。
🚨 危険なサイン(すぐ救急要請)
- 呼びかけに反応しない・意識がもうろうとする
- けいれんを起こしている
- 体が熱いのに汗が出ない・皮膚が乾いて熱い
- まっすぐ歩けない・受け答えがおかしい
- 自分で水分が摂れない
❓ よくある質問
室内でも熱射病になる?
なる。高温多湿ならエアコンなしの室内でも危険。
曇りの日は安全?
湿度が高ければ熱中症は起こる。WBGTで判断を。
どの分類を覚えればいい?
重症度Ⅰ〜Ⅲ度が実用的。Ⅱ度以上は受診・救急の目安。