📊 暑さ指数(WBGT)とは

暑さ指数(WBGT=湿球黒球温度)は、熱中症の危険度を表すために考案された国際的な指標です。次の3つの要素を組み合わせて算出します。

  • 気温(乾球温度):通常の温度計が示す空気の温度
  • 湿度(湿球温度):汗の蒸発しやすさ=体が冷えやすいかを反映
  • 日差し・輻射熱(黒球温度):地面やアスファルトからの照り返しを含む

単位は気温と同じ「℃」ですが、気温そのものではありません。熱中症の危険度を1つの数字に凝縮したメーターだと考えるとわかりやすいです。

🌡 気温との違い

同じ気温30℃でも、湿度や日差しによって体への負担はまったく異なります。WBGTはその違いを数値化します。

  • 気温が同じでも湿度が高いとWBGTは上がる:汗が蒸発できず体温が下がらないため
  • 炎天下と日陰でも差が出る:照り返しの強い場所ほど高い
  • WBGTの数字は気温より低めに出ることが多い:例えば気温33℃でWBGT28前後。数字が小さくても油断は禁物

「何度から危険か」をより正確に知りたい方は 熱中症は何度から? もあわせてご覧ください。

🚦 目安と31の意味

環境省・日本スポーツ協会の指針では、WBGTの値ごとに次の対応が推奨されています。

31以上 危険 運動は原則中止。外出を控え、室内でも発症する
28〜31 厳重警戒 激しい運動は中止。こまめに休憩と水分を
25〜28 警戒 運動の合間に積極的に休息と水分補給
25未満 注意 危険は少ないが油断せず水分補給を

「31」は最も重要なラインです。この値を超えると熱中症の発生率が急増し、運動・屋外作業は原則中止が推奨されます。熱中症警戒アラートも、この基準(WBGT33以上の予測)で発表されます。

アラートの基準 → 熱中症警戒アラートとは

🧮 計算方法

WBGTは観測した温度から次の式で求めます。一般の方が自分で計算する必要はありませんが、湿度の比重が大きいことを知っておくと役立ちます。

  • 屋外(日射あり):WBGT=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×気温
  • 屋内(日射なし):WBGT=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度

注目すべきは、湿度を表す湿球温度の比重が7割を占めること。つまりWBGTは「湿度の影響を強く受ける」指標であり、蒸し暑い日ほど危険度が跳ね上がります。

📱 確認方法と活用

🗺

地域ごとに確認

お住まいの地域の今日の危険度は 全国マップ でチェック。

📢

アラートを活用

危険な日は熱中症警戒アラートが発表される。前日・当日に確認を。

🏃

運動の判断に

部活やスポーツは31以上で中止。スポーツ中の対策へ。

🏗

屋外作業の管理に

作業現場では休憩時間の目安に使う。屋外作業の対策へ。

❓ よくある質問

🔤

WBGTの読み方は?

「ダブリュービージーティー」。Wet Bulb Globe Temperature(湿球黒球温度)の略。

🌡

気温何度に相当する?

WBGT28は気温31〜33℃前後、31は気温35℃前後が目安。湿度で変わる。

🏠

室内でも使える?

使える。市販のWBGT計や温湿度計で確認。室内は28以下を目安に。