🔬 熱中症が起こる仕組み

人の体は、汗をかいてその蒸発で熱を逃がし、体温を約37℃に保っています。ところが高温多湿の環境では、この熱を逃がす働きが追いつかなくなります。

  • 気温が高い:体から空気へ熱が逃げにくくなる
  • 湿度が高い:汗が蒸発できず、汗をかいても体温が下がらない
  • 水分・塩分の不足:汗の材料が足りず、脱水で血流が悪化する

この結果、体内に熱がこもり、めまいや頭痛、重症では意識障害へと進みます。熱中症の基礎知識もあわせてご覧ください。

🌡 原因となる環境条件

熱中症の危険度は気温だけでは測れません。気温・湿度・日差し・風を総合した「暑さ指数(WBGT)」が重要です。

31以上 危険 外出を控え、運動は原則中止。室内でも発症する
28〜31 厳重警戒 激しい運動は中止。こまめに休憩と水分を
25〜28 警戒 運動の合間に積極的に休息と水分補給
25未満 注意 危険は少ないが油断せず水分補給を

お住まいの地域の暑さ指数 → 全国マップ / アラートの基準 → 熱中症警戒アラートとは

👥 なりやすい人の特徴

同じ環境でも、次のような人は熱中症のリスクが高くなります。

👴

高齢者

暑さやのどの渇きを感じにくく、汗をかく力も低下。気づかぬうちに脱水に。

👶

乳幼児

体温調節が未熟で、地面の照り返しを受けやすい。自分で不調を訴えられない。

🏃

運動・屋外作業者

大量の発汗で水分・塩分を失う。部活動や工事現場での発症が多い。

😪

体調不良の人

睡眠不足・二日酔い・下痢・発熱中は脱水が進みやすくリスク増。

高齢者の対策 → 高齢者の熱中症予防 / 子どもの対策 → 子どもの熱中症対策

🏠 室内・夜間に起こる原因

「家にいたのに熱中症」は珍しくありません。むしろ熱中症による死亡の多くは室内で起きています。

  • エアコンを我慢する:節電や「もったいない」という意識で使わず、室温が危険域に
  • 暑さに気づかない:特に高齢者は体感が鈍く、室温が上がっても暑いと感じにくい
  • 夜間の熱のこもり:日中に暖まった建物の熱が夜も放出され、就寝中に発症する
  • 湿度の見落とし:気温が低めでも湿度が高いと汗が乾かず熱がこもる

対策の詳細 → 室内の熱中症対策 / 就寝中 → 寝るときの熱中症対策

🛡 原因を断つ予防法

💧

こまめな水分補給

のどが渇く前に。大量の汗には塩分も。経口補水液が有効。

❄️

エアコンを使う

室温28℃以下を目安に。我慢せず使うことが命を守る。

📅

暑い時間を避ける

正午〜午後の外出・運動を控える。WBGTを確認する習慣を。

😴

体調を整える

睡眠・食事をしっかり。暑さに体を慣らす「暑熱順化」も大切。

体を暑さに慣らす → 暑熱順化のやり方

❓ よくある質問

🌤

曇りや涼しい日でもなる?

なる。湿度が高ければ汗が蒸発せず熱がこもる。気温だけで判断しない。

💊

薬が原因になることは?

利尿薬や一部の精神科薬などは脱水・体温調節に影響。心配なら主治医に相談を。

🍶

お酒は原因になる?

なる。アルコールは利尿作用で脱水を招く。飲酒後・二日酔いは要注意。